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アライアの作成において必要となる道具は非常に少ない。確かに研磨や切断、ドリルなど、電動工具が有るに越したことはないが、日曜大工レベルの工具があれば気軽にアライアを作って楽しむことは十分可能である。以下、最低限必要な道具、あれば良い道具に分けて紹介する。

前述したように、アライア製作に必要な道具は非常に少ない。大仰な道具を用意するのではなく、ブランクスの大まかな整形に必要な鋸(ノコギリ)、細かい整形に必要な鉋(カンナ)、そして表面を滑らかにするためのサンドペーパーだけ揃えたら気軽に試すことが可能である。 以下、最低限必要な道具を紹介する。

ノコギリ

桐は比較的加工が容易な柔らかい素材であるため、それほど大層なノコギリは必要ない。電動である必要もないはずである。一般的にノコギリは木目に沿った方向と木目を横切る方向で刃が異なる。最低限の装備としては短めの両刃のノコギリで十分である。 両刃ノコギリは、通常一つのノコギリに刃の荒い縦切り用と刃の細かい横切り用の2種類の刃が付いている。

カンナ

一般の人がカンナを使ったことがあるかと言われるとかなり自信がない。板のアウトラインを削りエッジを付ける程度の加工で有れば金属製のホビーカンナで十分である。エッジの部分を削る場合、それほど大きな力は必要ない。 少しコンケーブを付けることを考えているのであれば、ホビーカンナよりは力もかけやすく、刃渡りも広めの通常サイズのカンナがあった方が良い。 いずれにしても一本の板を削ろうとすると、おそらく途中でカンナの切れ味が落ちてしまう。砥石も合わせて入手することをお勧めする。定期的に刃を研ぎながらやった方が断然綺麗に仕上がるし、カンナの使い方も理解が進むと思われる。

砥石

砥石は包丁にも使えるし、良いものを買って損は無い。 中砥石#1000と仕上げ砥石#3000が両面についているスエヒロの砥石は使っているが結構使い勝手が良い。

この辺である。

サンドペーバー

必ず複数の荒さのサンドペーパーを用意すること。#80, #120, #240, #400, #600こだわる人は#800ぐらいまであると良い。

サンディングホルダー

サンドペーパーホルダー、サンディングブロックなど呼び方は幾つかある。サンドペーパーを巻きつけて、平面をサンディングする時に使用する。コルクやプラスチック製のものがあるが購入するサンドペーパーにあったものを、または、セットで購入すると良い。

これらは必ずしも必須というわけではないが、経験上、有ると非常に助かるツール類である。

作業台

板の表面に傷が付くため、地面で作業をするわけには行かない。最低でも2本の角材を枕木のように引いて地面から浮かせた方がよい。カンナでかなりの力を加えるため、板が横滑りしないよう、滑り止めマットや緩衝材などがあると良い。

また、作業台とブランクスを固定するためのクランプと呼ばれる金具も有ると便利である。ただし、桐材をクランプで締め付けると締め付け跡などが付いてしまう場合もあるので十分注意が必要。

ランダムサンダー

アライアの表と裏のように広い面積のサンディングは手作業ではかなり骨が折れる。電動のサンダーがあればかなり楽になる。 オススメはサンダーの中でもランダムサンダーと呼ばれるもの。ランダムアクションサンダーは仕上げも塗装はがしも出来る優れものである。数万円もするプロ用工具までは必要ないが他にも日曜大工をするなら何かと重宝する。

最近は別用途で購入したBOSCH(ボッシュ) 吸じんランダムアクションサンダーPEX260AE/Jを使用している。ランダムアクションサンダーの購入を考えているならワット数をよく注意する必要がある。PEX260は260Wとなっているがこれがサンディング能力を大きく左右する。個人的な見解ではあるが、PEX260においても板面に押し付けるなようにサンディングすると動作速度が落ちるのを感じる。ストレスなく作業を行うためには、このワット数が最低ラインだと思われる。(私はこれで十分だが、これより下のラインはパワー不足だと思う。)

ランダムサンダー用ペーパーは#60、#120、#240、#400、#600ぐらいを揃えておきたい。#60や#120は長時間当てると深く削りすぎてしまうので要注意。しかし、板の角やレール部分を丸くしたり削ったりと、カンナ代わりにも使えるので便利である。




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